TULLY'S COFFEE

コーヒー座談会&コーヒースクール <前編>

コーヒーは大好きだけれど、ハンドドリップで淹れるコーヒーは挑戦したことがないとおっしゃる3人のお客さまと、コーヒーマスターであり、全国でコーヒースクールを行う田代洋介さんとの座談会&コーヒースクールを開催しました。

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  • 星さん
  • 小林さん
  • 残間さん

自宅でのハンドドリップに必要なものとは?
「好みに合わせて店頭でコーヒー豆をお挽きします」

田代:皆さん、普段はどのようにコーヒーを楽しんでおられますか?

星さん:コーヒーを飲むのは週に3回くらい。ゆっくりとできる休日の朝と、平日、仕事の合間にリフレッシュしたいときに飲んでいます。

小林さん:私は土日のお休みの日に飲むことが多いですね。家の近くにタリーズができたので、週に2回ほどお店でもいただいています。

残間さん:私も3日に1度くらい。休みの日の朝や、仕事の合間ですね。最近、コーヒーメーカーをいただいたので、休日の朝はコーヒーメーカーで淹れています。

田代:やはり休みの日の朝に飲むことが多いんですね。

星さん:そうですね。あとはシャキッと気分を切り替えたいときに、コーヒーを飲みたくなります。

田代:残間さんはコーヒーメーカーをお使いとのことでしたが、ほかのみなさんはどのように淹れていますか?

星さん:コーヒー豆が一杯分ずつ個包装されているドリップパックを飲んでいます。

小林さん:私もそうですね。あと、夏は暑いので、水出しアイスコーヒーを飲んでいます。

残間さん:私もドリップパックはよく使います。

田代:手軽に飲めるドリップパックは便利ですし、夏は水出しアイスコーヒーもおいしいですよね。豆はどのように選んでいらっしゃいますか?

小林さん:季節ごとに新しいフレーバーを見つけるとほしくなります。「タリーズジップス シングルサーブ オリジナルブレンド」など常時5種類を揃えて、気分に応じて楽しんでいますね。デカフェは、豆で購入してプレスを使っています。妊娠中にすごくコーヒーが飲みたくなったときに、タリーズのデカフェを勧められて、それ以来常備しているんです。

星さん:5種類!すごいですね。私は自分がどんなタイプの豆が好きなのかわからなくて。お店で2種類のコーヒーがあるとき、どちらがいいですか?と聞かれても、よくわからないまま選んでいます。

残間さん:私もです。お店の人におすすめされたものを選ぶぐらいで……。

田代:なるほど。ではこの機会に、自分の好みが見つかるといいですね。
ちなみに、皆さんドリッパーを使ってハンドドリップでコーヒーを淹れた経験はないということですが、どのようなことがハードルになっているのでしょうか?

小林さん:一番の理由は、道具が揃っていないこと。うちでは電気ポットでお湯を沸かすんですが、ポットの口が広いから、お湯がジャバって一気に出てくるんです。ちょっとコーヒーを淹れるのにあっていないなぁと。細い注ぎ口の電気ポットもあるみたいなんですが、コーヒーのために買い変えるのは勇気がいるので、手を出せずにいます。

星さん:私の場合は、スペースの問題が気になって。ドリッパーは場所も取るので、置き場所が困ってしまうだろうなぁと。

田代:やはりハンドドリップをしようと考えると、道具を揃えて、どう収納しておくかということが気になるということですね。ドリッパーは、キャンプなどにも使える、折りたたんで小さくできるタイプもあるので、活用してみるのもいいかもしれませんね。

残間さん:そもそもハンドドリップを始めるには、最低限何が揃ってないといけないですか?

田代:そうですね、今日は、皆さんにハンドドリップでのコーヒーの抽出にチャレンジしてもらおうと思っていますので、少しご説明しますね。まず最低限必要な道具としては、ドリッパー、コーヒーフィルター、ケトルでしょうか。

残間さん:コーヒーを挽くミルは必要ないですか?

小林さん:私は、タリーズでコーヒー豆を買う時、店頭で挽いてもらっています。

星さん:豆って挽いてもらえるんですか?

田代:はい、好みや道具に合わせて、店頭でお挽きします。ぜひお店の人に声をかけてみてください。 では、少し実践しながらお話しましょうか。

ハンドドリップでおいしく淹れるコツ
「お茶と違い、最後まで落としきってはいけないんです」

田代:今回3種類のコーヒーを飲み比べてもらおうと思っていますが、はじめは私が淹れたものを飲んでいただきます。少しポイントをお伝えしますね。

<ハンドドリップでコーヒーを淹れるときの基本的なポイント>
●コーヒー豆の量
必要なコーヒー豆の量は1杯につき10gが目安。4人分抽出するなら40gを用意します。

●お湯の温度
熱湯ではなく90度前後が目安です。温度が高ければ高いほど苦くなります。逆に温度が下がると酸味を感じやすくなります。
●淹れ方のポイント
・まずは豆全体をお湯になじませます。豆の乾いたところを塗りつぶすようなイメージで、真ん中から外側へ、ぐるぐるぐるとお湯をかけていきます。ドリッパーから、ポタポタとお湯が落ちはじめるぐらいの量が目安です。
30秒ほど置いて、豆を蒸らします。この工程でお湯と豆をしっかりなじませておくと、あとからお湯が浸透しやすく、おいしく抽出されます。この工程を飛ばすと、やや薄く物足りない味わいになることがあります。
・真ん中に少しずつ、お湯を加えていきます。とくに出だしはちょっとずつじっくりと。500円玉ぐらいの大きさの円を描くイメージで。4〜5回に分けて少しずつゆっくり水面を上げていきます。

・まわりに豆が張り付き、土手のようになった部分は壊さないでそのままに。それによってお湯が豆の層を通って抽出されていきます。
・泡に見える部分には雑味が含まれるので、お湯が落ちきる前に、サーバーを容器から外してください。

残間さん:土手って壊してはいけないんですね。知りませんでした。

星さん:最後まで落としきらないのも驚きです。お茶の場合、最後の一滴においしい成分が入っているっていいますよね。

田代:そうなんです。そこはお茶とは逆なんですよ。もうひとつポイントとして、お湯は多めに用意したほうが抽出しやすいです。余ったお湯で器や器具を温めるのに使うといいですよ。では味を見てみましょう。これは「カフェオレ モナーレ」という豆です。

残間さん:味はしっかりしているのに苦すぎない。とてもおいしいです。

田代:そうですね。この豆はカフェオレを淹れるのにちょうどいい味に整えています。カフェオレは、コーヒーと牛乳が1:1というのが基本のレシピですから、コーヒーの味がしっかりしていないと薄く感じてしまいます。この豆は、コクがあるけれど苦すぎず、やさしい味のカフェオレにぴったりです。

小林さん:一杯分だけ淹れる時は、コーヒー豆はどのくらい用意したらいいですか?

田代:一杯分の場合は、10gでは薄くなるので。15gはあるといいです。あと、いつも一杯分ずつ淹れるなら、1〜2人用の小さなサーバーを使うほうがいいですね。豆の量が少ないのに大きなサーバーを使うと、あっという間に落ちてしまい、物足りない味わいになりやすいです。

小林さん:お湯の温度は90度まで下げて淹れるということですから、電気ポットから直接熱々のお湯を淹れずに、注ぎ口の細いケトルに移し替えて淹れるのがよさそうですね。

田代:そうですね。そのほうが淹れやすいと思います。では、次は実際に皆さんに淹れていただき、豆の種類ごとの味わいの違いやデザートとの相性を試してみましょう。

後編では、いよいよ3人のお客さまがハンドドリップに挑戦します。

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