いろいろな抽出器具と使い方
◆いろいろな抽出器具と使い方
一言で「コーヒーを淹れる」と言ってもその方法はさまざまで、抽出器具の種類は多岐に渡ります。 ここでは一般的なものから、自宅に置いてあるとインテリアになりそうな器具まで、それに合うメッシュと挽き具合を一緒に紹介しながら、使い方について解説して行きます。
●ハンドドリップ(ペーパーフィルター)/細挽き~中挽き
【特徴】
もともとはコーヒーの粉を直火で煮詰めて抽出していましたが、ヨーロッパに伝わるうちに粉っぽさを無くすために布で濾して飲み始めのがドリップ式の始まりと言われており、 今でも広く親しまれている抽出方法です。
コーヒーの味を素直に引き出しやすく、器具の作りも単純なので手入れが簡単という点で、家庭でも気軽に使えます。
(使い方)
①ペーパーフィルターのとじしろを折って、ドリッパーにセットしたら、コーヒ―粉を入れる。ドリッパーごと持って、とんとんと軽く揺すり表面を平らにする。
②中央から細く、ゆっくりと縁を書くようにお湯をかけて行く。全体にお湯が浸透したら30~60秒ほどそのまま蒸らす。
③中央で「の」の字を書くように小さな渦を繰り返し描きながらお湯を注ぐ。
④途中でお湯がなくなったら、なくなった分だけ少し足してを繰り返す。 このとき、お湯が切れてしまうと表面にアクのように浮いている「おいしくない成分」が入ってしまうので、お湯はなるべく切れないペースで注ぐこと。
⑤サーバーに抽出量がたまったら、お湯が落ち続けている状態でドリッパーを外して完成。
●コーヒープレス(フレンチプレス)/極粗挽き
【特徴】
コーヒー粉を器具に入れてお湯を注ぎ、4分経ったら出来上がりと言う非常に簡単なコーヒープレス。 ペーパーフィルターよりも目の粗い金属製のフィルターを使用するため、コーヒーのオイルなども抽出液に含まれ、コーヒーそのものの香りや味をダイレクトに楽しめます。
(使い方)
①コーヒーを入れる前に熱湯を注いで器具全体を温めておく。器具があたたまったら空にして、コーヒー粉を入れる。
②コーヒー粉全体に馴染む程度、お湯をかけて30秒ほど蒸らす。
③残りのお湯を注ぎ入れ、スプーンなどで軽くかき混ぜるようにして、表面に浮いた粉を沈める。強くかき混ぜると苦みが出やすいので注意。
③プレスを上げた状態で4分間待ち、時間が経ったらプレスをゆっくりと押し下げて完成。
●エスプレッソポット(エスプレッソメーカー)/極細挽き
【特徴】
水蒸気の圧力を利用し、極細挽きのコーヒー粉で抽出するため濃厚で強い風味を味わうことが出来ます。エスプレッソマシンに近い味わいが直火で簡単に再現出来ます。
(使い方)
①ポットの上部を外し、下部に水を入れる。コーヒー粉10gに対して水100mlを目安に。
②バスケットにコーヒー粉をセットし、スプーンの腹などで粉が吹き飛ばない程度に圧縮する。このとき、強めに圧縮すると濃いめの仕上がりになる。
③バスケットをセットして、ポット上部をしっかりとはめ込む。
④強火にかけて沸騰させ、お湯が上がってきたら火を止めて完成。